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当学科は、エネルギー基礎工学科(1997年新設)、環境エネルギー工学科(2003年改組)、エネルギー化学科(2008年改組)の沿革を経て、2021年4月より応用化学科へ名称を変更しました。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、エネルギー政策の根本的な転換が迫られています。エネルギーの製造、変換、貯蔵に関わる科学技術は、現在でもなお、わが国にとって最重要な課題の一つであります。加えて、温暖化などの気候変動や大気・水質汚染といった地球規模の環境問題への対応を背景として、環境・エネルギー問題に配慮した持続可能な社会構造の形成が強く求められております。また、安心・安全で豊かな社会生活を営んでいくためには、食や健康に関わるバイオ・ヘルスケア分野へのさらなる取り組みも重要です。こうした課題に対応する物質・材料、デバイス、システムの開発を強力に推進していくためには化学的な基盤の裏付けが必要不可欠であると我々は認識してきました。さらに、近年ではナノテクノロジーが高度化し、物質や材料の微細構造を原子や分子レベルで操作することによって機能性の向上をはかることが広く行われ、ますます化学の高度な専門知識や先端技術が必要とされております。
当学科では、これまでエネルギー関連化学分野で活躍できる人材を輩出して参りましたが、今後は応用化学全般へと学科の教育研究を広げ、化学や周辺分野に関する高度な専門知識や先端技術を有する人材の育成に努めて参ります。教職員をはじめ在学生一丸となって保護者の皆様のご期待に沿うべく教育研究環境の改善、学科の発展に邁進していきます。
(主任教授 黒岩 崇)